あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

バスティン ピアノ ベイシックス 3   東音企画

私の中の評価では「まあまあ」程度から脱皮できないバスティンの4冊目(3巻)。さて、どうであろうか。

なお、今回から、「評価」を復活します。自分で見直したとき、やはり評価のついているほうが使いやすい のです。大作曲家、およびそれに順ずる方々の曲集については推薦マークをつけるにとどめます。
曲名 作曲者 難易度 評価
サタデーナイトブギ    4  A
ラクダのキャラバン    4  B
波のおはなし    4  B
メージャーマイナーバップ    4  B
マーチ ビゼー  4  B
Aマイナーのプレリュード    4  B
谷を下れば    4  A
山の上    4  A
吟遊詩人のうた    4  B
起床ラッパ    5  B
王様の行進    6  A
三つ子のマーチ    5  A
闘牛士    5  A
草けいば フォスター  4  B
ジプシーのおどり    4  B
天国と地獄 オッフェンバック  4  A
ウインナワルツ    4  B
ドイツ民謡    5  A
星条旗よ永遠なれ スーザ  5  A
真夜中の嵐    5  B
剣士の入場 フチーク  6  A
ラテン セレナーデ    4  A
ヤコブのはしご 黒人霊歌  4  C
変ニ長調のプレリュード    5  C
3/4拍子のおどり    4  B
レッドリバーの谷 アメリカ民謡  4  B
ジャマイカ島のスイング    4  B
夕べの祈り    4  C
春の歌    4  C
アリア モーツアルト  4  B
エリーゼのために ベートーヴェン  5  B

○サタデーナイトブギ お気楽なブギだが、まあ、使いやすい。

3種類の短音階の説明がある

○ラクダのキャラバン 和声短音階の練習。

○波のおはなし 自然短音階の練習。

長三和音と短三和音の説明あり。

○メージャーマイナーバップ 長三和音、短三和音の練習。2分の2拍子が出る。

○マーチ 記されていないが、ビゼーの「王の行進」

○Aマイナーのプレリュード ペダルは欲しい。

○谷を下れば 記されていないが、民謡だったと思う。

○山の上 これも民謡じゃなかったかな。8度ポジション。

ニ短調のスケールと三和音の説明がある。

○吟遊詩人のうた ニ短調の練習。

和音の転回形の説明がある。

○起床ラッパ エチュードとしてはよく出来てるかな。

○王様の行進 和音の転回をすばやく弾くのは、やや難しいかもしれない。

三連符の説明がある。

○三つ子のマーチ エチュードして楽曲としてもいい。

○闘牛士 始めと終わりのメロディーはよく聞く。真ん中だけがバスティンの創作でしょう、なかなかいいが。

○草けいば 4段2小節目右最後3とあるが子供には不可、2。次を13とする。

○ジプシーのおどり いわゆるジプシー音階。

○天国と地獄 ニ長調。そのぶんだけほんの少し難しいか。

○ウインナワルツ ちょっぴり、それらしいかな。

○ドイツ民謡 伴奏形をワルツっぽくしてある、ちょっと民謡らしくなくなるが。

○星条旗よ永遠なれ この伴奏形はあまりふさわしくないが。

半音階の説明がある。

○真夜中の嵐 半音的な練習。

○剣士の入場 お子様名曲に属するかな。

フラットのつく順番の説明があり、Des、As、Esを学ぶ。ユニークなのはEsからではなくDesからという点。

○ラテンセレナーデ イタリア民謡だったんじゃないかな。Desという点だけが難しい。

○ヤコブのはしご Desの和音の練習という感じ。

○変ニ長調のプレリュード これもDesの分散和音の練習の域を出ない。

○3/4拍子のおどり Asの練習曲。易しい。

○レッドリバーの谷 メロディーが普通に流布されているものと異なる。

○ジャマイカ島のスウィング ここら辺すべてフラット系調性の練習で、曲自体は大分易しい。

○夕べの祈り Esの練習。

○春の歌 これもEsの練習という域を出ない。

○アリア 付点8分のリズムがまだ出てないために、八分音符二つに変えているが、そのためこの曲のよさは 半減してしまっている。

○エリーゼのために 子供が喜ぶ、かな。

○総合評価    A-

やっとバスティンの本領発揮かな、という巻です。選曲もいいし、使いやすいし、と思っていたら、後半で減点が入りマイナスがつきました。

すなわち、Des、As、Esの曲がことごとく純然たる練習用になってしまってます。その間が少し長すぎるので減点。

この段階でフラット5つまで出してくるのは珍しい。ま、逆に言うとそのために(フラットの多さ自体の難しさ) 後半の曲がいまいちになってしまった。

移調奏を重視している。余裕のある生徒にはやらせたらいい。

近代っぽいのはもちろん、バロック的なものもない。このレベルになれば少なくとも対位法的なものが2,3は欲しいと思う。これもちょっと気になる点。ま、ロマン派に偏るのはアメリカ系教本の伝統かもしれませんがね。

後半のフラット系の学習ページの多さのため、他の教本からは少し移ってきにくい。フラット系の特訓には逆に使える。

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