あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

アルフレッド・ピアノライブラリー 基礎コース レッスンブック レベル5

     W.A.パーマー/M.マニュス/A.V.レスコー 編著 田村智子訳 全音楽譜出版社

アルフレッドの第5巻です。前巻でようやく旧版に近いできばえになってきたというところでしょうか。作曲者 名が書いてないものは編者の誰かの作曲。

曲名 作曲者 難易度 推薦
ブラジルの休日    7  
バレエ 白鳥の湖より「情景」 チャイコフスキー  7
メヌエット ベーム  6  
バガテル ディアベリ  6  
3つのフランス民謡によるソナチネ パーマー
 1楽章    7
 2楽章    6
 3楽章    5  
テーマ コレリ  7
ロンド モレー  7  
ソナチネ Op.36-1 クレメンティ  7
仕立て屋さんの歌 民謡  6  
スパニッシュダンス    6  
ハ長調のプレリュード バッハ  8
とってもすばらしい日 パーマー  7  
魔法のカーペットに乗って    7  
アメリカの賛美歌 ローリー  7
短い序曲    6  
スカルラッティのソナタ形式    8  
ローモンド湖 スコットランドの曲  7
もう飛ぶまいぞ モーツアルト  7
水兵さんの変奏曲    6  
ハ短調のプレリュード モロフスキー  8  
バラード ブルグミュラー  8

○ブラジルの休日 和音の連打の練習になる。準推薦。

○情景 ト短調に編曲してあるのは珍しい。

装飾音の説明。長前打音から説明しているのが珍しい。

○メヌエット 長前打音の練習。曲としてもまあまあ、準推薦。

続いて短前打音の説明。

○バガテル これはちょくちょく併用曲集で見かける。

○3つのフランス民謡によるソナチネ これはなかなか面白い。3楽章だけほとんどそのままで、少し劣るかな。

ここでトリルの説明がある。

○テーマ 耳になじみのあるテーマ。

○ロンド 儀式に使われる音楽というものの雰囲気を学ばせる曲。

○ソナチネ 1楽章だけ。7小節目の指が通常と異なる。私はこれはあまりお勧めしない。

○仕立て屋さんの歌 ロ短調の練習。

○スパニッシュダンス ロ短調の和音の練習。ちょっぴりカルメンを思い出す。

○ハ長調のプレリュード BWV939です。一覧表では難易度9ですが、修正。

○とってもすばらしい日 これはペダル必須。

○魔法のカーペットに乗って 魔法のじゅうたん、という言葉があるんですがね。アルペジオの練習。

○アメリカの賛美歌 原曲が「たんたんたぬきの~」だけに違和感があるが、ま、それは個人的なものでしょう。

○短い序曲 イ長調の練習。

○スカルラッティのソナタ形式 スカルラッティの曲なのかどうかちょっとはっきりしない。

○ローモンド湖 変ホ長調の練習。読譜に慣れてないともう少し難しく感じるかもしれない。

○もう飛ぶまいぞ ハ長調ならぐっと易しくなる。

○水兵さんの変奏曲 ハ短調の練習。準推薦。

○ハ短調のプレリュード 交差があり速く弾くと難しい。準推薦。

○バラード この巻の総仕上げにバラードを持ってきてます。特段に難しくもなく、しかしできのいい子には相当速く 弾かせれば満足感もあるだろういい選曲です。

総合評価   A-

5巻になってついに評価A、ようやく旧版のアルフレッドに匹敵するかなという感じですねえ。

難易度が微妙にばらついてきている。これはおそらくアメリカ人と日本人との体格の差、アルペジオが出てきているが手が小さいほど困難さが倍加するということによる。日本ではこの本は小学2~4年生くらいでしょう、向こうでは もう少し上、あるいは同じ学年でも体格がいいということかな。

最近の教本にしては、現代ものがない。使いやすいと思う人もいるだろうし、物足りなさを感じる人もいるだろう。

かといってポピュラー系があるというわけでもない。調性音楽の範囲内で満遍なく捉えているという感じ。

この巻か、もう一つ前から、大人の再入門書として使えるだろう。

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