あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

アルフレッド・ピアノライブラリー 基礎コース レッスンブック レベル4

             W.A.パーマー/M.マニエス/A.V.レスコー 編著 田村智子訳 全音楽譜出版社

アルフレッドの第4巻です。典型的アメリカ系教本と言えるでしょうか。作曲者名がないのは編著者の誰かの作。

曲名 作曲者 難易度 推薦
タランテラ    5  
おばけやしき    5
ホーキーポーキー    5
イ短調のプレリュード    5  
スペースシャトルブルース    4  
オリンピック選手の入場    5  
アロハオエ リリウォカラニ  5
森の木たちのポルカ    5  
カリプソの休日    5  
威風堂々 1番 エルガー  5
スウィンギング セブンス    5  
美しきアメリカ ワード  5  
朝日の当たる家    5  
ドナウ河のさざ波 イヴァノヴィチ  6
ジプシーダンス    5  
ミュゼット 伝バッハ  6
勇者をたたえる歌 ハウ  6
魔法の笛    4  
世界は僕のもの 賛美歌  5  
まわる糸車    5  
ト短調のワルツ    5  
吹け風よ 吹きまくれ    5  
コメディアンのダンス カバレフスキー  6

○タランテラ ある程度速く。手首を硬くしないこと。

○おばけやしき 3連符の練習。雰囲気を出して。

○ホーキーポーキー 三和音の第一展開形の練習。これは旧版にも別の題名であったなかなかいい曲。

○イ短調のプレリュード ペダル必須。

○スペースシャトルブルース 三和音の第二転回形の練習。

○オリンピック選手の入場 第二転回と三連符の練習かな。

○アロハオエ 三和音のすべての形が出てくる。ペダルは欲しい。

○森の木たちのポルカ 和音の分散形の練習。

○カリプソの休日 両手並進行長音階の練習。

○威風堂々 片手2声の練習。

○スウィンギング セブンス 7の和音の練習。

○美しきアメリカ 7の和音の転回形の練習。

○朝日の当たる家 ホ短調の練習。メロディーをだいぶ変えている。

○ドナウ河のさざ波 ホ短調の主要和音の練習。

○ジプシーダンス 16分音符が登場する。

○ミュゼット Anh.126。アーティキュレーションはこのままで問題ない。

○勇者をたたえる歌 付点8部の練習だが、この曲は「ごんべさんの赤ちゃんが風邪引いた」で日本式付点で歌われて しまっているので注意。

○魔法の笛 変ロ長調の練習。

○世界は僕のもの だいぶお気楽な賛美歌である。

○まわる糸車 ト短調の練習。手が大きければ易しい。

○ト短調のワルツ ト短調の主要和音の練習。

a,e,d,gの和声短音階の練習がある。

○吹け風よ、吹きまくれ タイで表されているが、実質的には複付点の練習。

○コメディアンのダンス 旧版にも「道化師の踊り」としてあった。連打の練習。

総合評価    B+

だいぶ私の知っている「アルフレッド」らしくなってきました。でも評価Aというには二の足を踏むなあ、というところです。

というのは旧版と同じものが2割以下という実質的に違う教本になってしまっているのですが、旧版のほうが一曲一曲の出来がいい、ということです。教本としての進め方、内容については、旧版は旋法を大きく取り上げたりしたちょっとユニークなもので、新版は各調の和音の習得を目指したより一般的なものに変わっていて、そちらの変化はむしろ望ましいのですが。

難易度は見事に揃っている。これもアルフレッドの特色といえるかもしれない。

編著者が一人増えただけなのだが、こうもまったく別の教本になってしまうものかと思う。

さすがにこの巻になると入門の終わりくらいということもあるのか、やや内容に深みのある曲が散見される。

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