あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

新しいメトードローズ 2下  ヴェルド   音楽之友社

☆6

曲名 作曲者 難易度 評価
ミファソのエチュード シャルトロー  4  B
主とともに歩む 黒人霊歌  5  B
はるかな大草原 ウーディ  6  A
遠いふるさと  5  B
アレグレット ベートーヴェン  5  A
コツコツきつつき半音階 シャルトロー  6  B
カプリッチョ-タランテラ  5  C

○ヘ音記号の加線がある。その練習曲として、

○ミファソのエチュード ミファソのエチュードだが、リズムをうまく使って曲としてはまずまず。

○半音階の練習があり、

○主とともに歩む ゆっくりと。ペダルをうまく。

○はるかな大草原 慌てずに弾くこと。

○3分割リズムとして、8分の6の付点の練習がある。

○遠いふるさと これもゆっくりです。

○連打和音として、重音の弾き方の練習がある(和音連打とは違う)。

○アレグレット ベートーヴェンの第7交響曲2楽章の編曲。

○コツコツきつつき半音階 なかなか面白い曲だと思ったのだが、尻切れトンボという感あり。

○カプリッチョ-タランテラ 長調のタランテラは比較的少ない。

☆7

曲名 作曲者 難易度 評価
インドの歌  4  B
小さな滝  5  C
タンバリン グレトリ  5  C
エチュード シャルトロー  6  B
荘厳な小行進曲 シャルトロー  6  B

○正しい手首の状態、として親指の旋回・縮小の練習がある。

○ニ長調とロ短調の練習がある。

○インドの歌 ロ短調のカノン。易しい。

○小さな滝 ごく短い練習曲。

○タンバリン にぎやかに弾く。

○三連符の練習がある。

○エチュード 三連と二連の混在。

○荘厳な小行進曲 3小節構造。ペダル必須。2小節3拍目左51とあるが21のミスプリと思われる。

☆8

曲名 作曲者 難易度 評価
 5  C
しじゅうから  5  C
夜のロンド  5  C
第3幕 第2場 シャルトロー  7  A
いさおなきわれを 黒人霊歌  5  B
フェリックスへの手紙 シャルトロー  6  B

○アルペッジョ オクターブと2オクターブの練習がある。

○葦 あまりできは良くないと思う。

○連打和音の練習あり。

○変ホ長調とハ短調の練習。

○しじゅうから 変ホ長調の練習。

○ハ短調の練習曲一つ。

○夜のロンド ハ短調のカノン。

○第3幕第2場 雰囲気がある。ペダル必須。

○アウフタクトの説明がある。

○いさおなきわれを 8分の6のアウフタクト。

○フェリックスへの手紙 ペダルがあるほうがきれい。

☆9

曲名 作曲者 難易度 評価
オスティナートのエチュード シャルトロー  4  A
カノン ラッスス  4  C
目かくし鬼  3  C
リート  5  C
チェコの踊り シャルトロー編  7  B
ふと私は考える 黒人霊歌  6  A
20時25分 3番ホーム シャルトロー  7  B

○ト音記号の上部加線の練習。

○オスティナートのエチュード ちょっぴり黒人霊歌っぽい。加線があるだけで易しい。

○イ長調と嬰へ短調の練習

○カノン イ長調のカノン 易しい。

○目かくし鬼 嬰へ短調 易しい。

○リート イ長調の歌。

○チェコの踊り 連弾。secondも7。速すぎると32分音符が弾けない。

○ふと私は考える 連弾。secondは7。しみじみと。その昔カルメン・マキの歌った「時には母のないこのように」 の元唄。

○20時25分3番ホーム 映画音楽のような雰囲気がある。

☆10

曲名 作曲者 難易度 評価
5音音階 Ⅰ シャルトロー  7  B
5音音階 Ⅱ シャルトロー  7  B
パゴダ風に シャルトロー  7  B
はるか遠く シャルトロー  7  B
全音に全音 シャルトロー  8  B

○5音音階Ⅰ 11小節右1234とあるが1235。5音音階といってもアメリカ的雰囲気がする。10度ポジション、 初心者向きとはいいがたい。

○5音音階Ⅱ これは五音音階というよりブルーノートのあるジャズでしょう。前曲もそうだが、五音音階というからには 東洋風味がほしいと思うのは私だけか。フランス人にっては5音音階はジャズのことなのか?

○パゴダ風に これは5音音階。Cの部分の左、オクターヴ下は最初の音だけなのかどうか

○はるか遠く これは現代物に近い。いい雰囲気だが。

○全音に全音 全音音階を使っているのは後半だけだが。

総合評価  B

6課と10課が比較的いいものがそろっているだろうか。全体としてみれば、シャルトロー色(フランスの現代人) が出ている教則本と言えよう。

教則本としてはやや珍しく、近代の書法のものが結構な割合を占めている。ただフランス人の感覚というのは私見では日本人とかなり遠い。その意味で子供がこの本を喜ぶかどうかには疑問がある。

特色としては、調性の習得に意が払われているということ。順序だてて調号3つまで扱われている。入門者用教本でこれだけ丁寧なものは、あとはシュンゲラーくらいでしょうか。そういうことをきちっと順に教えてあげたい と考える先生にはいいかもしれない。

ところどころ捨てがたい曲がある。教師は持っていると、役に立つこともあるだろう。教師に使いやすい本であることは確か。また、難易度は音友の表にあるほどの難しいものではなく、せいぜいバイエル終了程度、そこらへんで基礎固めをしたい場合にもいいだろう。

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