あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 逝ける大作曲家

 

Tchaikovsky,Pyotr Ilyich

(チャイコフスキー  1840~1893  ロシア)

○こどものためのアルバム

○四季(12ヶ月曲集)

○その他

作品番号曲名難易度推薦
Op.1-1ロシア風スケルツオ26 
 1-2
Op.2-1城の廃墟19 
 2-2
 2-3無言歌15
Op.4
Op.5ロマンス20 ☆
Op.7ワルツ=スケルツオ16 
Op.8カプリッチョ21 
Op.9-1
 9-2サロン風ポルカ18 
 9-3サロン風マズルカ18 ☆
Op.10-1ノクターン19 
 10-2ユーモレスク16 
Op.19-1夕べの夢18 
 19-2
 19-3アルバムの綴り16 
 19-4ノクターン17
 19-5
 19-6主題と変奏25
Op.21-1前奏曲15
 21-2フーガ23 
 21-3即興曲21
 21-4葬送行進曲25
 21-5マズルカ20
 21-6スケルツオ22 

○1-1 チャイコらしい叙情性がすでに豊かにあるが、やや冗長な感を受けるのは否めない。

○2-3 チャイコのはどれもそうだが、手の大きさでかなり難易度が変わる。

○5. 微妙に弾きにくい。ヴァイオリン編曲の方が有名かも。

○7. 人を選ぶだろうが、ちょっとユニークで面白い作品。

○8. 最初のリズムパターンがずっと続く。中間部は美しい。

○10-1 重音の連続が、技術的にも音楽的にも難しい。

○19-1 中間部がやや弾きにくいかも。

○19-4 これはよく弾かれる。チャイコフスキーの感傷的な美しさがよく発揮されている。

○19-6 結構大規模な変奏曲。時々弾かれる。

○21-1 Op.21は同一主題による連作、本来全曲通すべきものだろう。前奏曲は緩やかに美しく重く流れる。

○21-2 こういうメロディックな主題はどうもフーガという形式にはそぐわないような感じがする。

○21-3 あまり速く弾くよりは、チャイコらしく歌った方がいいと思う。

○21-4 そんなに悲痛というわけでもない。

○21-5 派手ではないが佳品。私はOp.21の中では一番好き。

○21-6 リズムに特色のあるスケルツオ。あまり速く弾きすぎると、途中で収拾がつかなくなる危険あり。

作品番号 曲名 難易度 推薦
Op.40-1
 2 悲しき歌  14
 3
 4
 5
 6 無言歌  13
 7
 8
 9 ワルツ  15  
10 ロシアの踊り  14  ☆
11
12
Op.51-1
 2 少し踊るようなポルカ 18  ☆
 3
 4 ナタ・ワルツ 18  ☆
 5 ロマンス 17  
 6 感傷的なワルツ 17  ☆
Op.59 ドゥムカ 26

○40-2 これはよく弾かれる。こういう書法に慣れているとかなり易しいが、ソナチネ的なものばかりしていると激ムズと思うだろう。

○40-6 この手の曲の中ではいちばんとっつきやすいかも。

○40-9 チャイコフスキーは実はJ.シュトラウスに匹敵するワルツの大家である。

○40-10 わかりやすい。最後は一気に加速して。

○51-6 コマーシャルにも使われた。むしろヴァイオリン曲として有名かも。原曲はピアノソロ。

〇59 出だしはロシアの田舎の夕方という雰囲気が濃厚に漂う。チャイコの本格的作品の中では最もよく弾かれる。

18の小品 Op.72
番号 曲名 難易度 推薦
 1 即興曲 20  
 2 子守歌 18  
 3 穏やかな叱責 16  
 4 性格的舞曲 21  
 5 瞑想曲  
 6 踊りのためのマズルカ
 7 演奏会用ポロネーズ
 8 対話 17  
 9 シューマン風に 16  ☆
10 スケルツオ・ファンタジー
11 きらめくワルツ
12 いたずらっこ 18  
13 田舎のこだま 18  ☆
14 悲歌
15 ショパン風に 16  ☆
16 5拍子のワルツ 19  
17 遠い昔
18 踊りの情景

 

曲名 作曲年 難易度 推薦
即興的カプリス 1885 18  
ワルツ=スケルツオ 1889 19  
即興曲 1889 16  

ここに挙げたものは作品番号のないもの。

○協奏曲 変ロ短調 Op.23

素人にまで知られているという点ではピアノ協奏曲中最右翼かもしれない。戦前はこれを弾ける日本人ピアニストはいないといわれていたらしい、今は少しうまければ 誰でも弾く、それぐらいレベルが上がったということ。難易度28、推薦。

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